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連合設計社さんとは古くからのお付き合いで、前社長から、「竹内は夢を提供出来る仕事をしている。俺たちは夢を建物という形で提供する事が出来る。そのお互いの夢が一緒に仕事ができると良いね。」そのような話を頂いたのを覚えています。
トラットリアプリモのリニューアル計画は2006年頃。
リニューアルにあたって、「軽井沢らしいお店をやりたい」、そして「軽井沢に対する愛情をどのように表現するかを大切にしたい」と考えていました。
軽井沢のイメージを考えると、森、林、木・・・といったキーワードがあげられます。
この土地は、もともと木が点在している普通の雑木林でした。
土地を人間が所有するとかしないとかの前に、昔からの住人として木々がいます。私達がその土地を使わせてもらう何十年も前からいた木という住人を大切にしたいという想いがありました。
そのようなキーワードを大切に、自然にとけ込むようなお店にと考えて行った結果、この土地に生え育っている木を切らないでレストランが作れないかというところに至り、建物の形が、雑木林に生えていた木々に合わせたものになりました。
一般的な建物の場合、木の測量から行う事はあまりありません。
お店のレイアウト、駐車場などの動線を考えて、木を切る事からスタートしてしまうのです。
しかしプリモでは、上記のような想いから木の測量からスタートしました。
生えている木の場所に合わせて建物を設計していきましたので、当初考えていた建物よりも大きくなりましたね。
また、印象に残るお店にしたいという想いもありました。
軽井沢の別荘に遊びに来たのに、「別荘に行く前にプリモに寄ったのよ」なんて言われたら嬉しいですよね。
カップルがお店に来てくれたときにカップル同士がどう向かい合えるか、高齢の方や車椅子の方がいらした際に傾斜や通路の広さ、トイレ等、使いやすさはどうか、そのような所にこだわりたいと考えておりました。
建築前、建築中のエピソード
連合設計社さんが建物の模型を作っていらした際、この土地の木漏れ日の中でプレゼンを頂きました。
土地の上に模型をおいて、窓からの眺めをイメージしたり、ウェイティング(外で待ってて下さるお客様)がどのようになっているかなど模型と照らし合わせながらじっくり見定めました。
スタッフ全員を集めて意見を言い合ったりもしましたね。
スタッフ全員を参加させたのは、スタッフのみんなにも愛着を感じてもらうとともに働きやすい環境を提供したいと考えていた為です。
スタッフが気持ちよく働けなければ、お客様に対して良いサービスは提供出来ませんよね。
元々の土地に生えていた小さな植栽は、工事前に抜いて別の所に運んでおいて、建て終わった後にスタッフがみんなで植え直したのです。そういう事でスタッフがさらに愛着を感じられる様になったと思います。
また、いずれはお店を持ちたいと考えるコックさんは多いです。
料理が上手なだけでは、お店は成り立ちません。
プリモリニューアルに参加する事で、コックさんにもお店の経営に対しての意識を持って欲しいという想いと、コックさんが客席に座って厨房を見るという感覚を持って欲しいという想いもありました。
建築中は、職人さんを見ている事が本当に楽しかったです。
自分が出来ない事を出来る事がすごいと感じましたし、前プリモが目の前だった事も有り、ほぼ毎日見に来ていました。
建築中のエピソードとして、工事中に台風で木が倒れた事があるのです。
もともと腐っていた木だったのですが、木々との融合はそのようなリスクと隣り合わせになります。
リスクについての声が上がりましたが、木が台風で倒れてしまうのは、倒れたくて倒れているのではありませんし、もともとの想いを大切にしたかったので、当初計画通りで進めました。
店舗リニューアルして、お店としての使い心地や動線等は如何でしたでしょうか?
店舗内の動線については、実際に建て始める2年程前から連合設計社さんとの打ち合せを重ねていきました。
建物というのは、建てる側だけの責任ではなく、その建物を使う施主側の責任も当然あります。
どんな料理を出したいか、どんなサービスを提供したいかで動線やレイアウトは変わってきます。
例えば、高級料理だったら厨房の音等は聞こえない方が良いですし、中華だったら、逆にガヤガヤしていたほうが落ち着きますよね。
そのような事から、動線についてはこだわりたかったのです。厨房等は私がラフ案や要望を全て書き出して、その要望を元に連合設計社さんに設計して行ってもらいました。
結果、非常に満足出来る物が出来ました。
建物の設計・デザインに関しては、造作部分等も含めて連合設計社さんにお任せしました。
当初プレゼンを頂いた際に、黒の建物をプレゼン頂いたのですが最初は酒蔵かと思いましたよ。
しかし、黒が自然の緑に対して一番邪魔をしない物だと連合設計社さんから教わり、出来上がったときになるほどと感じました。
また、建てる前から模型は見せてもらっていましたが、テーブルクロスやお店全体の色合いがイメージ出来ていませんでした。入り口の赤が非常にインパクトの強いものでしたので、全体のカラーを暖色系で造り上げていく事になりました。


これから店舗を考える方に対してのアドバイスがございましたら頂けますか。
サービスは、人間が営む物で建物が営む物ではありません。
最終的には建物にも料理にも人間が出ます。
デザインや建物ももちろん重要ですが、その人間の愛情がどのように伝えられるかが大切で、お金をかければ良いというものではありません。
料理一つをとっても、材料や原価が同じ物でも、楽しいとか可愛いとかをお客様に感じて頂くおもてなしが出来る事が大切です。
ちょっとした料理の中に、赤があるとか、ミントが乗っているとかでも大きく変わってきますよね。
建物のデザインでも同じで、建築はプロが見るよりも素人さんが見る事の方が多いのは当然ですよね。素人さんに対してどのように気を使えるかが大切ではないでしょうか。
これからお店を考えるのであれば、是非プリモを見るとともに、私の話を聞きに来て下さい。
連合設計社より、これから家づくり・店舗づくり を考える方へ
どういうお家を建てたいのか、どういうお店を作りたいのか、どんな家族にしたいのか、どんな子育てをしたいのかなど、建物に対してだけでなく生活を含めた要望を熱く語って下さい。
その要望を形として考えるのが連合設計社の仕事。お客様の想いが伝われば伝わる程、設計を担当する人間も気持ちが入っていくものです。
とくに住宅建築は家族、いわば人生をつくる部分に介在するものです。 人生に対して介入するものですから、しっかりとした想いをデザイナーにぶつけて想いを共有して行く事が、良い建物に繋がって行きます。
想いが聞けなければ、デザイナーもその人にとって何が良いのか分かりません。 気持ちを入れる、愛着、愛情を込めるというのは、気持ちが入ってこそ出来るものなのです。

左:TRATTORIA PRIMO 竹内 功
右:連合設計社市谷建築事務所 戎居 連太










