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「連合」する場所の再構築 今回のリニューアルプロジェクトが実施された2007年、連合設計社は50周年を迎えた。
事務所の名称が表すように、様々な才能を有する建築家らが連合し、知的創造活動を展開するユナイテッド・アーキテクツとして、戦後の混沌と成長時代の中、多様な建築作品を世に送り出してきた。
その活動は当時の文化人にも共感をあたえることが多く、彼らとの交流の足跡も数多く残されている。
創設者のうち、現在も現役で活動しているのは吉田桂二ただ一人で、吉田の得意とする木造軸組建築が最近の連合設計社の一つのブランドともなっていた。
一方50周年という節目に、ユナイテッド・アーキテクツという当初の思想に帰依し、新しい時代の創造活動を担う多くの建築家、デザイナー、クリエイターたちが「連合」する場所を再構築することを目指して大々的なリニューアルプロジェクトに着手した。
この建物のオーナーの寛大な計らいもあり、働く人、そしてクライアントの為に理想的なホスピタリティーとアメニティを実現するデザインに取り組むことができた。
3階がデザイン業務を実践するファクトリー、2階は主にギャラリーとレクチャーホールから構成され、その2つの空間を吹き抜けと螺旋階段によって連続させている。
ホールにはステンレス製のキッチンが置かれ、イベント時の祝祭的な雰囲気の創造にも貢献し、また日常の団欒にも大いに役立つ設備となっている。 ホールに面した4枚の扉は、個室のレストルームとなっていて、それぞれ固有のデザインがなされている。
吹き抜けは上階の活発な活動の気配が伝わってくる重要なヴォイド空間で、深紅の手すりが特徴的な螺旋階段が、人々のそうした関心をさらにかき立てる装置にもなっている。
4つのレストルーム解説
私の手許に50年前のユナイテッド・アーキテクツ《連合》という4人のビギニングに、父・研造の伯母であり、作家壷井栄の出資承諾書がある。
唯一宝石箱のように存在するこのコアなボックスには、栄の蔵書や資料の一部を草創の時代の大切なエピソードとして散りばめている。
4つの異なる空間は、クライアントやスタッフのためのプライベートルームで あり、洗面やトイレを備えており、気分をリフレッシュしたり、身だしなみを 整えられるようにしている。
それぞれの空間にはテーマがあり、「生」「冬」「光」「愛」という栄の人生を追憶するテーマを表現するデザインになっている。
この一つのボックスでありながら、4つの異なる部屋という存在は、草創の4人のアーキテクトの【個性の相違を確認しながら、わかちがたいもの(インディヴィデュアル)としてユナイテッドを止揚した精神性】にも通じている。
RENGO DMS
project management : Renta Ebisui
architects : Nakata Senhiko + Renta Ebisui
新建築2008.3月号抜粋
2007年グッドデザイン賞受賞
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