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インテリアノート 2008.no.01 創刊号 抜粋
2007年グッドデザイン賞受賞
Architects: 中田千彦 + 戎居連太
創立から50年の老舗設計事務所が大胆なオフィス・リニューアルを行い、次世代のクリエーターにとって魅力的な活動の場の創造のため、新たな空間的挑戦を試みている。
鉄骨ラーメン構造、築三十数年の建築に改修を加え、次世代が担う創造活動のために行ったデザイン手法の中には、今後のデザイン・セオリーの定番ともなりうる斬新な法則が潜んでいた。
新時代のオフィス・デザイン
戦後の高度経済成長とバブル崩壊という激動の時代を経験してきた、いわゆる老舗の設計事務所にとって、新しい時代への対応、世代交代を含めて何をなすべきか。
答えを見いだせず、存亡の危機に瀕する設計事務所も少なくない中で、オフィス・インテリアのリニューアルを行い、新たなビジネスモデルを生み出そうとする試みがある。
再生と生き残りをかけたデザインのための7つの法則。そこにはオフィス・デザインの未来がある。
7つの法則
- 1. ゲストやクライアントが楽しめるチャームポイントを作ること。rengo DMSには印象的な螺旋階段のある吹き抜けなど、訪れる人の関心を高めるエレメントが用意されている。建築への愛着が顧客の親近感を高めさせるきっかけとなる。
- 2. 整然を保てるファシリティを空間が持つこと。忙しい仕事の最中、身の回りの整理整頓することは容易ではない。建築そのものが整頓をうながすようなデザインであれば、自然と効率も高まる。そのための効率的な収納は不可欠。
- 3. 空間全体から「陰(かげ)」の部分をなくすこと。倉庫など、いままで裏方と思われがちだった空間にきちんとしたデザインし、形として表現することで空間の隙になりがちな「陰(かげ)」の部分をなくしていくことが大切。
- 4. くつろぎやゆとりの場を確保すること。皆が集まれるオープン・キッチン、明るくて快適なトイレなど、働く人がリラックスできて心休まる空間を備えることで、仕事場の雰囲気は明るくなる。「仕事・場」の活性化をはかる重要なポイント。
- 5. 人が楽しく、振る舞いが美しくなるための空間を考えること。魅力的な空間の中にいれば、その人は楽しく、美しくなるもの。居住まいや姿勢を正すことを促す空間は、創造活動のステージである。
- 6. 過去の業績や実績に敬意をはらい、同時にその過去と決別すること。古い資料や痕跡は手放しがたいが、それに固執するのではなく、きちんとかたづけて残すものは残す、そうでないものは手放す覚悟を持ってアーカイブを行う。
- 7. わかりやすい空間デザインを心がけること。 空間全体が一目瞭然であることが場の透明性と仕事の効率を高めることになる。次世代を担うデザインの再生空間はここから始まる。
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