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「滞在型モデルハウス」の計画を含むプロジェクトの中で、ランドスケープデザインは、敷地全体の、すなわち「ひだまりほーむ」という企業体のエントランスとしての佇まいの在り方の模索であり、既存の建物を一体の統合された建築群として整備することが目指された。
前面道路側のアプローチに対して正対するような門型の「滞在型モデルハウス」は、「ひだまりほーむ」へ訪れる顧客へのゲートである。そこをくぐるとその軸線の奥には緩やかな丘の上で風になびく照葉樹林の明るい森があり、青い空からふりそそぐ陽光を映し出す水面が樹林の足元に広がっている。
パーキングや前面道路からのアプローチが「滞在型モデルハウス」のエントランスホールを貫いて、「ひだまりの森」へと導く動線を強調するように石畳の床面が水際のテラスまで連続し、敷地全体のアプローチを形成している。
オフィス棟や、モデルハウスのエントランスの前にはそれぞれ石畳のプラザとして、各施設の結節点に人々が集える場を設け、「ひだまりの森」を中心とした動線を整備した。プラザには抽象的な白い壁が建ち、人の流れを制御しながら自然に人が留まる、たまり場になるように計画している。
水際のテラスには、石組みによるキューブの水盤が置かれ、雨水の貯水槽からの水の供給口になっている。一方、屋根の樋からの雨水は、水瓶と沓石を利用した雨水受けを介して貯水槽または池へ直接流れ込む。これらは雨水循環のシステムをオブジェとして視覚化したものである。 雨水は建物の屋根からだけでなく、樹林の斜面を伝って池へと流れ込み、また砂利敷きの歩道下に埋設された集水管によって貯水槽へと雨水が集められようになっていて、なるべく有効に雨水の再利用が図れることを目指した。
石畳や水盤、水瓶などに全て地場の蛭川石を使用することで、地産地消の取組みを示し、砂利や野石、ピンコロにも同材を徹底して採用した。
「ひだまりの森」は訪れる顧客やそこで働く人々にとっての憩いの場であると同時に、森のめぐみである樹木を大切に家造りに生かすこと、それが里山の原風景である落葉樹の森の再生につながることや、池の水を雨水の再利用による循環システムによって供給することなど、単なる家造りに留まらない環境共生の取組みをカンパニーメッセージとして表明する場となっている。
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