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敷地は宅地開発されたばかりの分譲地の一角にあり、北と東で接道している角地という以外にこれといった性格をもっていない。
さらに、求められる建物の大きさに比べて敷地は十分な広さがなく、室内と庭との連続性をつくり出すことも期待できない。
必然的に建物内部でいかに豊かな空間を生み出すか、ということが出発点となった。
そこで手掛かりとなったのは、積雪地ゆえの屋根付きカーポートの要求であった。
敷地が狭いこともあり、カーポートを建物内に組み入れることで、スキップフロアという中2階が生まれる。
一方で南側に十分な余地が残らないため、居住条件のよい2階をリビング・ダイニングにする逆転プランを採用した。
この2つのポイントから、2階に和室、ダイニング、キッチンを配し、中2階をリビングにするというプランを導き出した。
ダイニングとリビングは吹抜けを挟んで対峙しており、平面的にも十分な広さを感じさせるが、床レベルの差が視線の違いを生んでより大きな広がりを生んでいる。
バルコニーも室内の延長のようになっており、キッチンに立つと視界が大きく広がることを実感できる。
一方、リビングのソファに腰を下ろしたときの気持ちのよさは、登り梁構造を採用し、勾配天井がどこまでも続くように見せることで得られた。
この大空間の暖房を担う薪ストーブは吹抜け下のホールにある。
ここは仕事から戻ったお父さんが、ストーブの炎を眺めながら読書をしたり、束の間だが独りになれる豊かな空間になっている。
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