
設計コンセプト
敷地は仙台市街から少し離れた泉ヶ岳のほど近く、別荘地として区画整理された一角です。
敷地の南側は斜面となり眼前に清川と名付けられた清流が流れ、耳を澄ませば川のせせらぎや風の音までが聞こえてきます。
その自然豊かな環境に応える形を模索する中、家の形は自ずと決まりました。
シンプルで、かつ周囲に溶け込みつつチャーミングな表情を醸し出せるよう、外壁は杉板張りに黒塗装とし、片流れの屋根をもつボクシーな住宅です。
必要な部屋、住み手のライフスタイル、そしてコストから導き出された建物の形は総二階でしたが、二階外壁に凹凸をつけ慎重に窓を配置していくことで重くなりがちな建物を軽快にみせています。
屋根は川に向かって南側に傾斜しています。
南側の軒を低く、ロフトのある北側に窓を連続して設けることで、夏の日差しは遮りながらも南北の通風を確保しています。
冬の低い日差しは日中部屋の奥まで差し込みます。階段吹抜けの上部には小さなトップライトを設けました。
1階は玄関土間をはさんで水廻りと作品を制作するアトリエ。アトリエと土間空間は3枚建ての引戸で仕切られ、それらを完全に壁のなかに引き込んでしまえば、玄関土間も作業空間となります。急な来客時には、建具をしめ、アトリエを見せることなく、お客さまを2階にご案内することもできます。
2階の居住空間にはリビングとキッチン、ゲストルームにもなる和室があります。
そして、この敷地だからこそのバルコニー。4.5畳あります。全面屋根がかかっているため屋外でありながら、雨や日射しを遮ることができ、住居内部と美しい自然に囲まれた外部空間をつなぐ、心地良い場所となることでしょう。
そして、この住宅のおおらかな空間をさらに引きだすために、屋根の形を活かして北側にはロフトを設けました。天井は低いですが広さは9畳分あるため、収納力はたっぷりです。





